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「ライフデザインフェスタ」で講演、"自分のモノサシ"を持つことが第一歩

10月30日、パズル芝浦で開催されました「ライフデザインフェスタ VOL.2」((社)日本ライフデザインプロデュース協会主催)にて、「結論:物流業界は"ライフデザイン"に最適な業界だ ~面白き こともなき世に 面白く~」と題し、弊社コンサルタント3名が各自のライフデザインと物流業界についての講演を行った。


◎「独立の気力」という社是

独立の気力.jpg 冒頭、栃本浩昭(とちもと・ひろあき)から、弊社の社是でもある「独立の気力」というコンセプトについて説明。福澤諭吉の「学問のススメ」に記されている「独立の気力なき者は国を思うこと深切ならず。独立の気力なき者は、必ず、人に頼る。頼る者は人を恐れ、恐れる者は人に諂う。愛国の意がある者は、官私を問わず、先ずは、自己の独立を成し遂げるべし。」という一節を紹介。弊社に参画するメンバーは、各自に、「自立した個人」としての人格形成を培っていくべく、「何をしたいのか?」、「どう生きたいのか?」ということを問い続けている。そして、「自分のモノサシ」を見つけることと、将来的な「独立」を促す取り組みを紹介した。

◎自身が学ばされ、成長するライフデザインを形成したい

鈴木邦彦20111030.jpg 初めに講演した鈴木邦彦(すずき・くにひこ)は、冒頭、歴代総理の顔写真を写しだし、「人にライフデザインを任せることができるのか?」と聴講者に問いかけた。自身が、大手通信会社、人事・組織系コンサルティング会社、業務系サービス会社と転職を繰り返し、「もう、会社は当てにできない時代ではないのか?」という問題提起を行う。そして、自身なりのライフデザインを「人生のあらゆる側面をトータルに考え、自己判断・自己管理・自己責任の元に、生活・仕事・人生を設計すること」と定義。この観点で物流業界を見たときに、物流業界が、①絶対に無くならないあらゆるビジネスの基盤であること、②保守的な業界体質をチャレンジしがいがあると受け止めたこと、③そこで働く人たちに笑顔が多く、親切で楽しいこと、などに着目した背景に言及した。一方、ビジネス面で、物流業界を紐解いたとき、「物流業務」と「物流周辺業務」に大別され、後者に"商機がある"といった自論を展開。現在、その領域で起業準備中である計画を語った。「仕事」において物流業界での起業を決意するとともに、「家庭」における主夫業の充実、趣味である「スポーツ」による健康維持、休日に取り組んでいる「児童養護施設での学生教育支援ボランティア活動」などを通し、自身が学ばされ、成長するライフデザインを形成していきたいと締めくくった。


◎こう生きたいとの思いがあれば、それが理想の働き方になる

三好さと子20111030.jpg 次に登壇した三好さと子(みよし・さとこ)は、大学卒業後、大手企業に就職。そこで、キャリアウーマンとして活躍する先輩が、産休から戻って、それまでとは違った様子で働く姿にショックを受けたという。それが、自身のライフデザインを考えるキッカケになったという心情を吐露。以来、「会社=人生」でいいのか?という疑問を抱きはじめ、「仕事」と「妊娠・出産・育児」といった女性特有の悩みとを勘案したときに、「女性には、様々なライフステージがあるからこそ、働く選択肢がたくさんあるほうがきっと楽しい」という思いに至った経緯について語った。20代の頃、職を転々とし、現在に至るまでに、子育てしながら働く一人のカリスマショップ店長との"出会い"が、一つの転機となったことを披露した。時を同じくして、カリスマネイリスト「黒崎えり子」氏の著書と"出会い"、そのなかに記されていた「起業は自分の時間を調整しやすいから、女性に向く」という言葉に感銘を受け、前向きな気持ちになったと告げた。そして、その背景には、英語教室を営む母の姿がだぶったという。しかし、現実は、そう簡単ではなかった。「経済的な危機」と「夫婦の危機」に同時の"危機"に陥った。そこで、①朝起きたら笑顔で旦那に「おはよう」と言う、②仕事が終わったり、仕事から帰ってきたら、「お疲れさま」と言う、③毎日10分以上目を見て、キチンと話をする、という"3つの決めごと"を自分に課したことを明かす。また、たまたま、参加した物流センター見学会で、女性が一人だったことに気付く。他の産業と比較し、物流業界における女性比率の少なさに着目し、「女性の方が目立つ」と、現在、物流業界での起業を模索している内情を激白した。そして、自分自身にこう生きたいとの思いがあれば、それが理想の働き方になるとの持論を展開。笑顔でありたい、輝いている女性でありたい、優しさを作りたいとの思いを語り、講演を締めくくった。


◎ライフデザインとは「自分のモノサシ」を持つことからはじまる

栃本浩昭20111030.jpg 最後に登壇した栃本浩昭(とちもと・ひろあき)は、大学卒業後、護送船団の損害保険会社、成長市場の人材会社で上場を経験し、当時の自身が、「ゆでガエル現象」だったと省みた。37歳のとき、突然、襲った脳梗塞を経験し、「死と向き合うことにより、自分の一生涯かけてやるべき仕事を見つけたい!」という決意が芽生えたという。同時に、物流業界でお世話になってきた物流現場で働く人たちをハッピーにしたいとの恩返しの念が芽生え始めた。しかし、独立は、そう上手くいかなかった。失敗の原因に次の3つを挙げた。①明確な目標が無かったこと、②過去の成功体験に縛られていたこと、③精神が独立していなかったこと。そして、転機は、「テキーラ一気飲み大会」という意外なところで訪れた。当時のことを、「明け方までテキーラを飲んだら、一緒に働くことになった」と振り返る。そして、「ライフデザインとは何か?」と自答した結果、「自分のモノサシを持つこと」が第一歩であることに気付く。例えば、外野の批判があっても、物流現場で働く人たちを幸せにすることへの道程だとするならば、信じてやり続ける覚悟が芽生えた。以来、年間数十回にも及ぶセミナー等での講演を続けて「物流は人だ」と説き続けている。また、自身が福島第一原子力発電所から僅か4キロのところで生まれ育ったことに触れた。親や親せきが、いつふるさとに帰られるとも解らない状況のなかで、初めて、「ふるさとを思う気持ち」を明確に自覚したという。その遠因は、一年前の父の死に遡る。田舎で、地味に生きていると思っていた父だったが、葬儀の参列者のあまりの多さ、口々に亡き父への感謝の気持ちを告げられ、自身が死ぬときに「こうありたい」と、これまでの自身の生き方を見つめ直したのだ。そして、ふるさとへの思いを形にすべく、原発周辺に暮らし、避難生活を強いられ、仕事の不安を抱いている方々に仕事がないものかと考えはじめた。そこで、電力制限を前に、飲食店や小売、物流現場で、保冷材需要が増えていることを知り、保冷剤の工場に赴き、埼玉県加須市で製造現場を作った。加須市には、高校時代に、毎日、通った隣町の双葉町の方々が避難していたからだ。春先から4カ月、仕事の合間に加須市に通い、双葉町の方々と語らい合ったことを明かした。最後に、ライフデザインを考えるとき、「何をしたいか?」、「それは何故か?」、「どうやって実現するのか?」、「その結果として、どうなりたいのか?」という未来を描くことから全てが始まると締めくくった。


今回、講演の機会を賜ったことにより、各自が、ライフデザインを考える良いキッカケとなりました。貴重な機会を賜った「(社)ライフデザインプロデュース協会」様には心から御礼申し上げますとともに、日曜の午前という時間にも関わらずご足労頂いた皆様に、感謝申し上げます。(文責:延 嘉隆)