【ニュースリリース】 インディバルセミナーで弊社栃本が講演

2月7日(火)午後、東京ミッドタウンのミッドタウンタワー(東京都港区赤坂)で、株式会社インディバル(YAHOO!・リクルート子会社)主催の物流セミナーが開催された。「物流現場における直接雇用化の"ツボ"を教えます!~業務波動に応じた人員調整は自社でもできる~」と題されたセミナーの模様をお伝えしたい。


20120207_01.jpg 冒頭、インディバル社の渡邉英助(代表取締役)氏が挨拶。「これまで、リクルートやYAHOO!が挑んでこなかったことをやるための会社」として設立された同社は、労働者派遣法改正を見据え、従来のパート・アルバイトを集めるノウハウを活かし、物流企業の直接雇用化を支援、とりわけ、パート・アルバイトの募集から、給与支払いまでを一気通貫に手掛ける「バイトブック」というサービスに力を入れている。渡辺社長の挨拶の「物流現場の生産性を上げることに貢献したい」という力強い言葉に、従来とは異なったプレイヤーの物流業界への参入の足音を感じるとともに、今回、お声掛け頂いたことに感謝したい。

20120207_02.jpg 第1部は、弊社コンサルタントの栃本浩昭が、「スポット派遣規制強化時代の物流現場人材活用術~ノウハウがなくてもできる直接雇用化の進め方~」と題してスピーチ。冒頭、物流業界を取り巻く労働市場環境、更には、未だに、議論だけが続いている労働者派遣法の最新動向を解説。今後8年間で、労務作業者(物流・製造現場)が約2割減少するという調査結果を示し、単に、派遣法改正に対応するという発想ではなく、企業の労働力確保に向け抜本的な対策を講じる必要性を強調。有期労働契約の適正化、社会保険適用範囲の拡大、最低賃金の上昇などの労働市場を取り巻く状況を解説し、パート・アルバイトの戦力化こそが、現場力強化の手段と協調。また、多くの物流事業者が、派遣法改正に関する新聞報道を誤解している点を指摘した。未だ、議論中の法案ではあるが、基本的に、「日雇い派遣は禁止」になる、つまり、物流現場の波動対応をスポット派遣に頼れなくなる可能性に言及した。また、従来の日雇い派遣労働者から、自社のパート・アルバイトに切り替えることにより、センター収益の向上(スポット派遣費用(マージン分)の削減、労働生産性の向上)、作業品質の向上(ミス・クレームの減少、管理者のイレギュラー対応の低減)、現場マネジメント力の強化(帰属意識やモチベーション向上)などを直接雇用の効果と説く。

 休憩を挟んでの後半は、先進して、直接雇用に取り組む物流事業者における、自社のパート・アルバイトと、日雇い派遣労働者との作業内容ごとの生産性調査結果を提示。日雇い派遣労働者の生産性が、ピッキングで約4分の3、割高な派遣コストを勘案すると約2分の1、熟練度を要するネット通販の梱包作業などでは、実に、単純な生産性比較で約2分の1、派遣コストを勘案すると約4分の1であると、驚きの結果を示した。後半は、具体的な直接雇用の進め方、更には、優良請負会社選定の仕方に触れた。特に、前者においては、直接雇用化したときに、最も、自社社員の負荷がかかる"シフト"(波動調整)については、廉価なASPを用いるなどして作業を軽くし、また、社内制度変更が難しく、作業員を集めるためには不可欠な"給与払い"(日払い・週払い)の柔軟性について、アウトソースサービスの利用も一案であると、直接雇用に向けた様々な選択肢を指し示した。ここ最近、物流子会社などを中心に、「登録型アルバイト制度」構築のご依頼が増えてきている。波動調整が物流業の"肝"であるならば、自社で波動調整をして現場力をつけてこその物流業。まさに、物流業の原点回帰を説く内容であった。


20120207_03.jpg 第2部は、同社マーケットソリューション部長 佐藤大輔氏による、同社が派遣法改正を見据えて放つ乾坤一擲のサービス「バイトブック」のプレゼンテーション。派遣抵触日でスポット派遣会社の受入ができない物流会社からご相談いただき、バイトブックを開発。物流業界の①生産性向上、②コスト抑制、③付加価値の創造を目的とした「バイトブック」は、労働者派遣法改正を見据え、生産性やサービスクオリティー、更には、コンプライアンスを踏まえながら直接雇用化を進めるソリューションとして開発された。パート・アルバイトの「直接雇用」とはいっても、その実現には、会社としての経営判断を、各現場の並々ならぬ努力が必要なのも実情だ。また、物流現場は絶えず廻っている。そこで、同社では、直接日々雇用で繁閑対応、生産性、コスト削減をキーワードに、短期アルバイト人事部代行サービスとして「バイトブック」を開発した。このサービスは、パート・アルバイト管理の一連の業務プロセス(「募集」→「面接」→「アサイン」→「勤務」→「支払い」)を一気通貫のサービスだ。注目すべきは、多くの派遣会社が求人に用いている「ショットワークス」という求人媒体を運営している同社が手掛けている点。通常、スタッフを集める手立てを論ずる際、労働市況に応じた求人広告費用の変動というのが厄介な問題となる。しかし、同社は「ショットワークス」の運営者であるため、物流事業者がもっとも苦慮すると思われるスタッフの募集という面での抜きんでた優位性がある。また、自社の現場で働いたことがある生産性の高いスタッフを集中的に集められるなど機能も盛りだくさんだ。「バイトブック」の詳細は、来月、以降に開催される同社主催セミナーを聴講してもらいたいが、直接雇用化を目指す物流企業にとっては、一つの選択肢であるといえよう。

20120207_04.jpg 個人的には、閉鎖的な物流業界に、他業種から参入してくることを嬉しく思うし、こういった点に着目しているインディバル社の目線に、YAHOO!とリクルートという二大企業に根付いたイノベーションパワーを感じたセミナーだった。(文責:ロジラテジー 延嘉隆)